ドライクリーニングと水洗い

2022年09月14日

汗をかく季節も終わりに近づいてきています。

今回は、スーツやサマーニットなど自宅では洗いにくい衣類の洗い方のアイディアを一つ書いてみたいと思います。サマーウール、ニットなど自宅で洗えるものも増えてきていますが、大切な衣類、高級な衣類は自宅では洗えないものです。

そこでクリーニング店に出す時に上記の衣類を「水洗い」で依頼することも一つです。

デリケート衣類は、クリーニング店に出すと通常はドライクリーニングで洗われます。

ドライクリーニングと水洗いの違いって?

ドライクリーニングは、水の代わりに「石油系溶剤」というもので洗います。臭いを嗅ぐとわかりますが、灯油やガソリンのような臭いがします。石油系溶剤以外もありますが、国内では9割以上は石油系溶剤です。

人の汚れは、水溶性です。人間は、主に水分とタンパク質で出来ていますので、汚れが水に溶けるというのは理解しやすいと思います。一方、ドライクリーニングは、石油=油ですので、水溶性の汚れは溶け込まないという性質があります。ドライクリーニングは、専用の洗剤を使用して、油に水を抱え込ませるのですが、水溶性の汚れを落とすには限界があります。

私は、若い頃から季節ごとのスーツをコツコツと集めて、10着くらいづつ持っています。それは長持ちさせるためです。

同じスーツは、週に1回しか着ない様にしています。その日、頑張った繊維を休ませて回復させてあげるのです。10年以上着ているスーツも何着もあります。近年はビジネススタイルもかなりカジュアル化していますので、スーツの出番も以前よりも少なくはなってきましたが。

軽くなります

そんな大切なデリケート衣類を水洗いすると、ビックリ!するほど軽くなります。ドライクリーニングでは落ちきれなかった水溶性の汚れが溜まっている証拠ですね。

但し、クリーニング店にも技術や知識の差があります。

先ずは、万が一ダメになってもいいデリケート衣類を水洗いに出してみましょう。そして

・シワがなく、綺麗に仕上がっているか?

・全体的に縮んでいないか?裏地も縮んでないか?

・色が薄くなってないか?

を確認しましょう。大丈夫であれば、他もデリケート衣類も水洗いに出してみましょう。

頑張るかも? 

綺麗で衛生的な衣類を着るのは心地良いものです。見えないところまで気をかけて、手入れの行き届いた衣類を普段から着ていると、自己概念は上がります。

もしかしたら、旦那さん、奥様、子供も含めて、家族全員が今まで以上に色々な事を頑張るようになるかもしれませんよ!